story

愛媛の伝統工芸「砥部焼窯 龍泉」ろくろ体験に挑戦してきました!


こんにちは!四国女子のミナトです!
今日は砥部焼のメッカ、砥部町五本松にやって参りました♪

砥部町にはたくさんの砥部焼の窯元があるのですが、この五本松のように、ある程度密集しているのが面白いところ。その地理条件を活かして、砥部町では「砥部焼 窯元めぐり帖」という冊子を作り、観光客の方に楽しんで貰おう!という取り組みをしているんですよ。
五本松の陶里ヶ丘(とうりがおか)には、私の特に大好きな窯元が数件あります♪陶里ヶ丘には広~い総合駐車場があり、どの窯元さんの見学に行く際も無料で利用できるのでご安心くださいね。さて、今日はそんな陶里ヶ丘にある窯元「龍泉(りゅうせん)」におじゃまします!

どーんと大きなウッドハウス!
お庭には作品が並んでいますよ!カラフルな砥部焼も素敵ですね♡では早速…

「こんにちは~」

おおっ!素敵な器がズラ~リ♪

こちらは龍泉窯の代表作とも言えるであろう「清流」シリーズです。やっぱりステキだな~♡

どうやったらこんなフォルムになるのー!?と不思議で仕方ないですよね!そしてこの力強さ!一度見たら忘れることはない、まさに芸術作品だと思います。

お花を活けても素敵です♡

ウロウロ…(買物客のようにしばらく店内を物色)

おおっ!ガラス張りで工場が見えるようになっていますよ!それでは今日の本題、行ってみましょう。「こんにちは!ろくろ体験に来ました、ミナトと申します」

「ようこそ、いらっしゃい~」とほんわか出迎えてくださったのは砥部焼作家の池田さんです!
さて皆さん、これが何かピンと来るでしょうか・・・?

そう!これこそが「ろくろ」なんです。ろくろは右足にペダルがあり、そこで回転の速さが調節できるようになっているんです!なんだかハイテク!
「初心者さんがいきなりゼロから作るのは難しすぎるので、途中まで作っておきますね~」と池田さん。円柱型の粘土が、ものの数十秒であっという間にこの形になりました!

(粘土ってすごく柔らかそうだし、意外とろくろって簡単なのかな・・・??)などと超罰当たりな考えが頭をよぎりつつ、池田さんのレクチャーにしたがってチャレンジです!

でもですね…実際にやってみると…
土が!思ってるよりも!!めっちゃ固いんですがっ!!!!(うそでしょー、池田さんはスルスル作ってたのに~!)とかなんとか考えていると…「ああっ!」

あえなく失敗しました・・・。ろくろは力加減と手の速さのバランスが絶妙で、外に広げようとする力が強すぎると、自分では「お茶碗を作りたい」と思っていても平たいお皿になってしまったり、力加減が一定でないと、厚かったり薄かったり器がデコボコになってしまったり、とにもかくにも難しい!
池田さんに再度途中(9割9分9厘)まで成型して貰い、もう一度トライ!

ではここで、まさかの2015年流行語大賞(トップテン)を…

「安心してください、穿いてますよ!(ショートパンツを)」

そうなんです!ろくろは足を開いて座るため、パンツスタイルがおすすめですよ。粘土の飛び散りもあるのでエプロン、手はご覧のとおり粘土だらけになるのでタオルも必要です。そして格闘すること数十分…池田さんに励まされながら、なんとか器が2点成型できました~♪

右の器は、冒頭で紹介した清流シリーズの技法を教えて貰って作ったもの!これは感激&目からウロコの手法だったので、皆さんもぜひ池田さんにレクチャーして貰ってください!見たら「おお~!」と言わずにはいられませんよ(笑)

お次は、器の高台(こうだい)を作る練習。高台はご存知、お茶碗などの底にある、輪の形の支えの台です。(私が使用している砥部焼のお茶碗の高台は、なんと四角形!)「いつも自分が使っているお椀の裏側は、こうやって作られているのか~」とびっくりしました!こう考えてみると、本当に世の中知らない事だらけです!勉強になるなぁ!
この日は私のほかにも3名の陶芸教室の生徒さんがいらっしゃり、皆様それぞれの目的に合わせた器をしっかり作っておいでました!

さて、そんな砥部焼は、1300℃前後に熱したガス釜や電気窯で高温で数日間にわたり焼成するのが一般的なのですが、ここ龍泉には、なんとも珍しい(私は初めて見ました!)「穴窯」があります!しかも、かっこいい半地下スタイル!

(ピンボケですみません…!写真の腕が…汗)
ガスでも電気でもなく、なんと「薪」で1週間ほど休まず火を入れるのだそうです…!「効率が良いとは言えないんだけど、穴窯でしか出せない味わいもあるから、好きなんだよね~」と池田さん。ロマンを感じますね。

砥部焼は熱源はいずれせよ、一度窯に入れると数日間休まず火を入れ続けて焼きあげます。なので、火を落として窯出しするまで、割れているのか、どんな色合いに焼きあがったか、自分の作品がどうなっているのかが全く分からない!これってすごいドキドキだなぁと思いました!

ろくろ成型をして、高台を作る練習をして、作業に没頭しておなかが空いたところで嬉しいコーヒーブレイク♡池田さんと生徒さんと、みんなで色んな話(主に温泉の話)をして盛り上がりました!生徒さんのひとりが、すごく綺麗なネイルアートをされていたのですが、「こんな爪でも受け入れてくれる池田先生の懐の深さに惚れ込んで通うことに決めたんです!」と話してくださいました。
確かに、「窯元」なんていうと、なんだか職人気質の厳しい人!とイメージしてしまうかもしれません。でも、池田さんは本当に柔和な方で、こちらがろくろ失敗三昧だろうが高台が異常に深かろうが(笑)、「自由でいいよ~♪」とい言ってくださるので、不器用な私もとってもリラックスして楽しめました!池田さん、ご一緒してくださった生徒の皆様、本当にありがとうございました!

龍泉では、観光客の方の陶芸体験も可能だそうです!詳しくはHPをチェックしてくださいね。

砥部焼は、今回私が体験した「成型」のあと、「仕上げ」→「乾燥」→「下絵付」→「素焼き」→「施釉」→「本焼」という工程を経て完成します!体験の場合は基本的に「成型」を行い、池田さんがその後の工程を引き継いで行い完成させた物を送ってくださるそうです♪
※作品制作の都合などにより体験受け入れが出来ない場合もあるそうですので、ご希望の方は事前にお伺いしてみてくださいね!

さぁ、ここまで読んでくださった皆さんに朗報ですよー!このHENROアプリでは、こんな素敵な龍泉の「ペア蕎麦猪口」が「HENRO GIFT」で無料でゲットできちゃうんです♪ぜひGIFTチャレンジチケットを集めて、スロットに挑戦してみてくださいね!
一度見たら忘れられない器を生みだす龍泉の砥部焼、ぜひその目で見て、触れて楽しんでみてくださいね♡
written by
↑